7.9 定義

7.9.1 遺譲

遺言書の条件に基づいた財産(不動産以外)の譲渡をいいます。

7.9.2 出資

資金を募る要請やキャンペーンに応じて自発的に提供される金額をいいます。

7.9.3 繰延型寄付

通常、資金提供者が取消し不能の形である利益を提供する(ある将来の日付に開始する複数年度の間の本学への年金支払い等)ものの、個人的には残る利益を維持している場合のように、年金形式によって目下の利益と将来の利益に分けた寄付をいいます。

7.9.4 指定寄付(または指定資金)

資金提供者による目的の説明が漠然としている金銭の寄付をいいます。一般に、指定寄付では特定の受取人のみを指定し、金銭の使途は指定されていません。例えば、「奨学寄付金」(寄付金型)として300万円の寄付、本学のチャイルド・ディベロップメント・センターのために5,000ドルの寄贈、図書館支援に500,000ドルの寄贈、または一般寄付金として75,000ドルの寄贈、といった形です。担当の意思決定者および予算管理者は、指定寄付の使用方法を決定する裁量をいくぶんか持っています。「制約寄付」と比較してみてください。

7.9.4.1 奨学寄付金(寄付金型)
特定の研究ユニットに対する教育研究に要する経費に使用するために寄付を受けた資金で、寄付者に対して執行実績等を報告する必要のないもののことをいいます。奨学寄附金(寄付金型)の取り扱いについては、「奨学寄付金(寄付金型)に関するインストラクション」を参照して下さい。

7.9.5 遺贈

遺言書の条件に基づいた不動産の譲渡をいいます。

7.9.6 献金

慈善、教会、非営利教育機関または非営利団体・財団に任意で提供された金銭その他の有形物をいいます。

7.9.7 寄附基金

特定のプログラム又はプロジェクトを指定した寄附プール

7.9.8 寄附講座、寄附研究部門及びチェアシップ

  • 寄附講座:個人、法人又は団体からの寄附により設置又は支援される授業科目又は教育プログラム
  • 寄附研究部門:個人、法人又は団体からの寄附により設置若しくは支援される研究ユニット又はこれに相当する組織若しくは研究プロジェクト
  • チェアシップ:寄附によって設置又は支援される教授、准教授及びアシスタントプロフェッサー、又は同等の教員ポジションの職席

7.9.9 寄附

ある人が別の人または団体に対して、譲渡の相手先である人または団体からの報酬その他の形の対価なしで、任意で譲渡した1つまたは複数の物(金銭を含む)をいいます。

7.9.10 助成金

7.9.10.1 研究分野での助成金
各種の研究分野での研究のために、また多くの場合は特定の研究分野への資金申請に応じての、個人(グループの場合もある)に提供された金銭をいいます。助成金は、研究費を補填し、さらに研究者に収入を提供します。政府、民間セクター機関、個人は全て、助成金によって研究に対する資金提供を行います。助成金は「寄付」ではありません。なぜなら、助成者が金銭の効果的な使い道を決定し、支出監査を要求し、研究に対して時間その他の制約を課し、また特に定期的な報告を求めるからです。研究分野での助成金は、応募前に外部研究資金セクション経由で研究担当ディーンの承認を得る必要があります。外部研究資金セクションまたは事業開発セクションは、助成金に対する実績報告、活動報告、監査、その他資金提供者が求める活動について、申請者の支援を行います。研究分野での助成金にかかる間接経費は、PRP27.5.3に従います。

7.9.10.2 研究分野以外での助成金
研究分野以外での助成金もまた、本学の運営を推進する重要な外部資金となります。研究分野以外での助成金は、主に事務部門の特定の業務への資金申請に応じての、個人(グループの場合もある)に提供された金銭をいいます。研究分野以外での助成金は、応募に際し、申請する部署の副学長の承認を得る必要があります。また、申請者は、速やかに申請内容の詳細、採択の結果を外部研究資金セクションに報告する必要があります。申請部署は、助成金に対する実績報告、活動報告、監査、その他資金提供者が求める活動を自らの責任で行います。

研究分野以外での助成金にかかる間接経費は、PRP27.5.3に従います。ただし、資金提供者が間接経費についてパーセンテージを特に指定をしていない場合には、全額を助成目的に使用することができます。

7.9.11 制約寄付(または制約資金)

特に目的と受取人の両方を資金提供者が指定して寄贈された金銭をいいます。例えば、化学工学の夏季研究生の給費として200,000ドルを資金提供、進化生物学研究のための特定の物品の購入に5,000ドル、またはチューバの演奏もする地質学の学生の募集費用として研究科長の部署に50,000ドル、といったものです。担当の意思決定者および予算管理者は、制約寄付の使途に関してごくわずかの裁量しか持たないか、または一切裁量がありません。「指定寄付」と比較してみてください。

7.9.12 寄附審査委員会

申込まれた寄附を審査し、その寄附の受入れ可否について学長へ助言するためにOIST内部委員会を設立しました。

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