20.2.3 がんじゅうサービス

20.2.3.1 目的
がんじゅうサービスはOISTコミュニティー及び大学全体のウェルビーイングをサポートするサービスを提供します。

20.2.3.2 提供サービス
がんじゅうサービスは以下のサービスを提供します。

  • ウェルビーイングとコミュニティーに関わる取組の展開や支援
  • ウェルビーイング関連のワークショップやトレーニング
  • チームへのサポート(チームビルディング、仲裁など)
  • ウェルビーイングや対人関係に関する情報提供、アドバイス、相談
  • 心理療法

20.2.3.3 診療の有無
がんじゅうサービスでは、診療行為を行いません。精神科医や医師への相談は保健センターを通じて手配することができます。

20.2.3.4 言語サポート
サービスは英語と日本語で提供します。

20.2.3.5 利用資格、費用
国内在住のOISTコミュニティーを構成する全ての者(大人及び子ども)が無料でサービスを受けることができます。このサービスは、原則として沖縄に居住するOISTコミュニティーのメンバーをサポートすることを目的としていますが、一部例外については個別に考慮されます。

本サービスの対象者は、常勤職員、非常勤職員、学生及び直近の家族が含まれます。OISTに直接雇用されている職員と同等の業務を行う派遣職員も含まれます。勤務地が雇用先によって変更される可能性のある供給業者及び派遣職員は含まれません。

また、直近の家族とは、同じ世帯に住む配偶者・パートナーや子どもを指します。それ以外の家族について、教職員や学生を支援する上で大切な関係性がある場合(例えば、別居中の配偶者・パートナーが子どもの世話を分担している場合、又は、子どもの世話をするためにビザで入国した両親など)は、例外とみなされる場合があります。例外についての判断はがんじゅうサービスが行います。

20.2.3.6 守秘義務
がんじゅうサービスは、個人情報を含むすべての情報を保持し、チームの中において秘密は守られます。守秘義務に関し、臨床スタッフは全員、専門的な実施ガイドラインに従わなければなりません。がんじゅうサービスの臨床スタッフは同サービス内の事務職員に対し、守秘義務についての責務について指導を行います。口頭または書面により得られた情報は、以下の状況にある場合を除き、本人(本人からインフォームドコンセント(説明と同意)得られない場合は、その両親や保護者から)の許可なしに開示される事はありません。

  • 臨床スタッフがカウンセリングを受けている本人又は第三者に深刻な危害が及ぶリスクがあると臨床スタッフが判断した場合。これには、本人や他者の生命に差し迫った危険がある場合、児童虐待やネグレクトの通報又はその危険がある場合が含まれます。この場合、必要な支援を提供できる関係者や機関を関与させることで危険を軽減するために、守秘義務が破られます。可能な限り、個人や他者の安全が脅かされない限り、最初にその本人と話し合うこととします。
  • 日本の法律によって開示が必要となった場合。
  • 12歳以下の子どもに関する情報は、児童保護上の問題がない限り、定期的にその親又は保護者と共有されます。ほとんどの場合、親又は養育者の関与が必要となります。
  • 13歳から18歳の若者については、がんじゅうサービスは、本人、親・保護者と協議し、本人の発育段階や抱える臨床リスクに適したフィードバックを提供することについて合意を得るよう努めます。
  • 心理療法サービスの維持・向上、リスクの管理、さらに専門的な実施ガイドラインを遵守するため、情報が外部のコンサルタントと共有されることがあります。この情報は、個人の識別ができる状態では共有されません。あらゆる外部コンサルタントもまた、守秘義務に関する専門的な実施ガイドラインに従わなければなりません。

20.2.3.7 記録の管理
適切な専門的実務の一環として、がんじゅうサービスでは個人、カップル、家族、グループでのカウンセリングの記録を紙媒体で保管します。カウンセリングを受けている者は、個人情報の保護に関する法律の定めに基づき、がんじゅうサービスが保有する本人についての情報の開示を求めることができますが、第三者により提供された本人に関する情報は、その第三者の許可がない限りは、開示することができません。すべての情報開示請求は本学の法令・コンプライアンスセクションを通して行われます。

カウンセリング記録は紙の状態で保管し、鍵付きのファイリングキャビネットに収納し、保管専用の施錠できる部屋に保管します。電子メールによるコミュニケーションは印刷され、記録の一部として保管される事があります。これらのファイルは、診療記録の保管に関する日本の法律に準じ、カウンセリング終了から5年を経過した後に破棄されます。

文書や一部の臨床情報は、そのアクセスががんじゅうサービスのみに制限されたセキュアドライブ内で、電子的に保存されることがあります。予約の管理はアウトルックのカレンダーを使用しますが、不慮の守秘義務違反を防ぐ為、個人名は使わず参照番号を用います。個人情報は個人ファイルで記録、紹介し、サービス記録及び向上のための基本的な統計情報は匿名でデータベースに保管します。

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