4.1 基本方針

沖縄科学技術大学院大学(以下「本学」という。)は、「1.1.1 沖縄科学技術大学院大学の目的」に記されている5つの中心理念(世界最高水準、国際性、柔軟性、世界的連携、産学連携)を具現化する研究活動を推進します。本学はまた、教員、研究スタッフ(本学において研究活動に従事する者(研究職のうち教員を除く者、特別研究員(フェロー)サイエンス・アンド・テクノロジー・アソシエイト。)をいう。以下同じ)及び学生の効果的な協力体制を通した学際的な研究を奨励します。 本学は学問の自由を尊び、そして本学の全ての研究者(教員及び研究スタッフをいう。以下同じ)は研究の開放性を遵守しなければなりません[Link: 1.3.1]。プロボスト[Link: 2.4.6.1]が、研究ユニットに対する技術的及び事務的支援の責任を負います。

最先端の技術を駆使して重大な問題に挑戦することを可能にする内部的な資金供給が、本学における研究のユニークな特徴のひとつです。内部的研究資金を、それぞれの研究計画に従って共用資源と研究ユニットに配分する職権は、プロボストを通じて学長が担います。研究資源を効果的かつ公正に使用できる体制を提供する責任は、プロボストが担います。本学は数年にわたって政府補助金への依存度を軽減し、競争的研究資金や企業からの財政的支援を獲得出来るようになることが求められています。全ての研究者は外部資金に応募することが奨励されており、研究担当ディーン[Link: 2.4.5.7]は、外部資金による研究に応募するための支援と同外部資金の実施を監視します。

全ての研究者は、最高レベルの研究倫理を保持し、法令を遵守しなければなりません。全ての研究者は、研究データ及び関連するコンピュータプログラム、ログブック等の記録、取扱い、保存について適切な措置を講じていることを確保する責任があります。また、研究グループにおいて、ねつ造、改ざん、盗用等研究活動における不正行為が発生しないよう細心の注意を払わなければなりません。
さらに、研究のオープン化、国際化に伴う新たなリスクに対して対応が求められる研究の健全性・公正性を確保することが必要です。(Link:研究インテグリティの確保に関する規程
教員は、自らが監督する研究ユニット内における適切な研究行為を推進し、監督する責任を有します。

外部資金による研究及び企業との共同研究は奨励されますが、研究結果を開示しない極秘研究は認められません。委託者が 6 か月以上の公開遅延を要求するような委託研究は極秘研究に当たります。本学において遂行される研究は、公開・普及が意図されたものでなければなりません。

本学での研究は、いかなる特定の会社又はその他の商業団体の経済的利益に与してはなりません。商用委託研究は、重大な利益相反を生じる可能性があり[Link: 22]、 開示され綿密に審査されなければなりません。

学術研究機関(アカデミア)間での共同研究を実施する場合は、OIST共同研究規程に従うものとします。[Link
また、本学の運営費補助金を、本学の業務以外の用途に使用することは、法律により固く禁じられています。

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